こんにちは、せんこんさん。です。
先日、夫婦で1週間ほどハワイ旅行に行ってきました。
娘はウチの母親と日本でお留守番で、久々に2人きりの旅行となりました。
私にとってはじめてのハワイ旅行。
そして妻自身は海外旅行そのものが初めてということもあり、初日こそ不安がっていたものの、帰る頃には「また来たいね。」などと口にするほど、ハワイがお気に召したようでした。
そんなハワイ旅行の土産話はまた別の機会にするとして、今回の記事はタイトルにもあります
“ESTA(エスタ=電子渡航認証システム)”
がテーマです。
今回旅行するにあたって、自身はじめて『ESTA』を申請したのですが、なんと申請したあとに想定外の高額請求が来てしまいました;
一瞬あわてましたがなんとか解決できましたので、今回はこの騒動の背景と実践した対処法についてお話しします。
● はじめてESTA申請をしようとしている
● ESTA申請後、想定外の高額請求をされている
ESTA(エスタ=電子渡航認証システム)について
本題に入る前に、まずはESTAについて簡単にご紹介します。
概要
電子渡航認証システム(でんしとこうにんしょうシステム、英語: Electronic System for Travel Authorization、略称:ESTA)とは、ビザ免除プログラム(VWP)参加国から船舶または航空機でアメリカ合衆国へ入国・通過する者に対し、米国出入国カード(I-94W:紙製でVWP参加国の渡航者が米国入国時に記入している)をアメリカ合衆国への渡航(アメリカ合衆国を経由して他国へ渡航する場合も含む)前に、インターネットのウェブサイトで電子申請することを義務付けるものである。システムへの登録は9・11委員会勧告実施法(”9・11法”としても知られる)により義務付けられており、アメリカ合衆国国土安全保障省(DHS)により、日本語を含む複数言語を網羅するウェブサイトが運営されている。
引用元:Wikipedia
一般的にアメリカ合衆国へ入国する場合には、パスポートのほかに“ビザ(査証)”が必要になりますが、ESTAに申請→認可されることで、ビザの取得が免除になるというシステムです。
また、一度認証されると2年間有効(ただし、パスポートの有効期限が2年以内に切れる場合はパスポートの有効期限まで)となります。
ただしESTAが認可される対象は限られており、
- 現在ビザを所有していないこと
- アメリカへの入国目的が“観光”または“ビジネス”こと
- 滞在期間が90日以内であること
以上の条件に当てはまる方が申請することができます。
さらに、どこの国の人でもESTAを申請できるわけではなく、“VISA WAIVER PROGRAM(ビザ免除プログラム)”に参加している国の人たちが対象であることにも注意しなければなりません。
パスポートはもちろん必要ですが、さらにビザを取得するか、ESTAの認可がおりなければアメリカへ入国することはできません。
申請方法・費用
ESTAへ申請する方法と費用は以下のとおりです。
- 申請方法(代表):公式サイトより必要情報を入力
- 費用:14USドル/1人あたり
申請方法のうしろに“代表”と書いたのは、申請方法がいくつもあるためです。
実はこの“方法”というのが重要で、のちに私宛てに高額請求がきた原因にもなりました…
上記の公式サイトは、ANAなどの大手航空会社や在日米国大使館・領事館の公式HPでも紹介されているものなので、こちらを代表としてご紹介しています。
また、この公式サイトを利用した、詳しい申請方法を知りたい方は『在日米国大使館・領事館公式HP』を見るのがオススメです。
ESTAの申請方法はもちろん、申請時に注意することなどが動画で見ることができるので、とてもわかりやすかったです。
私も事前にこれを見ておけばよかった…(泣)
また申請費用については、2019年11月時点で1人あたり“14USドル=約1,500円”であることにも注目していただきたいです。
以上に注意して申請すれば、皆さんのところに高額請求が来ることはおそらくないでしょう。
私が申請した時にはこれらの情報が全く入っていませんでした…いわゆる“情弱”というやつです。
ではいよいよ、私のところにきた“高額請求”の件についてお話ししていきます。
“ESTA(エスタ)申請→高額請求”騒動の背景
この騒動のはじまり
前述のとおり、私は先日行ったハワイ旅行の計画が決まってから、はじめてESTAを申請しました。
「ESTAの申請はインターネットからできる」と旅行代理店から聞いていたので、Googleから
『ESTA 申請』
と検索し“上位に表示されたサイト”から申請の手続きを行いました。
その時、支払いは“クレジットカード”を選択していたのですが、後日支払い明細が来てビックリ…!
上の画像のように、「ESTA Visa」というところから“10,905円”の請求が来てました(項目が2つあるのは妻の分も一緒に支払ったからです)。
画像では日本円に変換されているからわかりにくいでしょうが、確認した当初はUSドルでも表記されており、金額は“99USドル”でした。
この時点で海外で買い物をした覚えはなく、“ESTA”と書かれているところから請求が来るとなれば、ESTA申請にかかった費用のほかに思い当たりません。
先ほど『ESTA(エスタ)への申請方法・費用』でもお伝えしましたように、本来であればESTAの申請費用は“14USドル=約1,500円”なんです。
85USドル(約9,000円)上乗せされた金額の請求に、正直あせりました。
原因は…“ESTA申請代行業者”!
ここで混乱しててもしかたないので、とりあえず原因を解明することに。
サイトで登録したメールアドレス宛てに来てた、ESTA関連のメールを確認していくとすぐに原因が判明しました。
どうやら私は知らぬ間に“ESTA申請代行業者”のサイトから申請していたのです。
あとで調べてわかったのですが、このような“非公式サイト”で申請すると、ESTA申請にかかる本来の費用/14USドルのほかにも“代行手数料(サービス料)”が発生するみたいです。
また非公式サイトは何種類もあり、業者ごとに手数料も違うみたいです。
知らなかったとはいえ、完全にやられました…
以上が“ESTA申請→高額請求”騒動の背景です。
ただこのまま泣き寝入りするには、精神的にも金額的にも悔しかったので、引き続き解決策はないか調べてみました。
次の項でお話しします。
請求されたあとの対処法【→無事返金!】
調べていくと、なんと同様のケースに見舞われている方たちが何人かおり、その時の状況などをブログに綴られていました。
なかでもSakai Filmworks様が書かれた下記のブログが、とても参考になりました。
http://sakai-filmworks.net/blog/archives/3047
この記事で書かれた状況は、利用した申請代行サイトこそ違えど、99ドル請求された話などが当時の私の状況にそっくりで、それだけでフシギと親近感と安堵を覚えましたw
そしてさらにすごいのは、代行手数料分が返金されていたことです。
そこにいたるまでの手順が、しっかりブログのなかにも掲載されていたので、私も真似してみることにしました。
まずは“返金要求”の連絡をする
まずは申請代行業者宛てに“返金要求”の連絡をしました。
私が利用した業者のサイトでは、トップページ下部に『お問い合わせ』の欄があったので、そこから専用フォームで“氏名”や“パスポート番号”などの『必要情報』と『問い合わせ内容』を入力し、相手先に送信しました。
“問い合わせ内容”はSakai Filmworks様にならって、下記のように書きました。
I ONLY AGREED $14.
RETURN BALANCE BILLING IMMEDIATELY.
OR YOU GET TO THE APPROPRIATE LEGAL MEANS.
この文を要約すると
「14ドル払うことしか同意してないので手数料返してください。返してもらえなければ法的手段に訴えます。」
となります。
…ちょっと強気ですが、このくらい書かないとナメられるのかなーとも思ったので;
また英文で書いたのは参考記事のとおりにやったから、ということもありますが、相手先が海外サイトのようだったからということもあり、「もし日本語で書いて「日本語読めない・わからない」と言われてかわされるのもイヤだな」と考えたからです。
…とりあえず、以上の内容を送信して相手から返信を待ちました。
業者から返事が来た→無事返金!
問い合わせ送信から6時間後、相手先から返事が来ました。
内容は以下のとおりです。
【本名宛て】 様
電子メールにてのご連絡を誠にありがとうございます。お客様の払い戻しの要求を真摯に受け取りました
手数料 85 USDが全額返金されたことをお知らせします。なお、今回のキャンセル要望はESTA申請が既に完了した後に受け取った為、アメリカ入国管理局への申請料14 USDは返金不可能である旨、ご了承ください。
万が一まだ弊社からのESTA認証メールを受け取られていない場合のため、ご参考までに本メールにESTA認証を添付しております。
今回手数料は返金されておりますが、お客様のESTAは引き続き有効のままとなります。
手数料は支払い時に使用された同様のお支払い方法へ直接返金されております。なお、金融機関によっては反映されるまでに10日間かかる場合がございますので予めご了承ください。当該期間を過ぎても返金が確認されない場合は、こちらのメールまでその旨ご連絡ください。
敬具
お客様サービス部
…なんとあっさり決着!
多少ゴネられることも覚悟していましたが、こうも簡単に返金の意向を示してくれるとは、いやはやなんともありがたい話です。
それからちょうど10日ぐらいに、支払い時に利用したクレジットカード会社を通すかたちで、ESTA申請費用を差し引いた手数料“85USドル”が無事返金されました。
…ちょっと待った!これから返金要求をする方は要注意!
ということで私の場合、相手先に返金要求の連絡をしただけで、なんとか手数料を返してもらうことができたわけです。
「じゃあ自分も連絡するだけで返してもらえそうだな!安心♪」
そう思われた方のために、最後に一点だけ、少し不安にさせるお話をしなければなりません…
まず結論からいいますが、もしかしたら最近になって、返金要求が却下される可能性が高くなったかもしれません。
もちろんこれは憶測です。
何か決定的な情報があったわけではありませんが、そう思う根拠というのはあります。
私が代行業者に返金要求の連絡をしたのは2019年の9月下旬頃でしたが、実は連絡をする前に、代行業者のサイトの『利用規約』を見直してみました。
もしそこに“サービス料”が明記されていたのなら、私が申請の時に見過ごしていた可能性も出てくるため、返金要求しても「いやいや、利用規約に料金書いてますよね?」と突っぱねられるかもしれないと考えたからです。
ですが、利用規約には『申請料金』の項目はありましたが、“サービス料が含まれる”と明記されている以外は、明確な金額が書かれていませんでした。
「だったら私が手数料“85USドル”に同意したことにはならんわな。」
そう自己解釈し、返金要求の連絡をするに至りました。
…それから約2ヶ月経ち、この記事を書くにあたって、情報収集のために代行業者のサイトに再度アクセスし、そして再び『利用規約』に目を通しました。
そしたらなんと今度は、手数料金額がしっかり明記されていたのです!;
「ちゃんと金額明記してるんだから、ウチで申請したら手数料徴収に同意したことになるよ。」
そう返されても仕方のない内容なのです。
ちなみに他の代行業者サイトもチェックしてみましたが、やはりどこも手数料金額がちゃんと書かれていました…
返金要求してくる人が多くて追記したのか…その辺りは定かではありません。
また、2ヶ月前には“サービス料”の金額が明記されていなかったという明確が証拠が残っているわけではないので、金額が“追記された”と断定はできませんが、とにかくこの記述があることによって、返金までのハードルが高くなったのではないかと推測しています。
ですが、何もしないよりは返金要求の連絡をしたほうがいいと私は思います。
連絡しても返ってくるかもしれないし、返ってこないかもしれない…ただ連絡をしなければ100%返ってはきません。
ダメ元でもいちど連絡してみることをオススメします。
さいごに
以上、「ESTA申請したら、高額請求されてしまったよ」というお話でした。
高額になった理由は“申請代行業者による手数料”だったわけですが、正直、自分が事前に色々ちゃんと確認しておけばこんな面倒な事態にはならなかったのかなーと反省しています。
ESTA申請で高額請求を避けたいのなら…
- ESTA申請は“公式サイト”から行う
- 申請方法がわからないときは『在日米国大使館・領事館公式HP』を見る
以上2点をおさえておけば、とりあえず大丈夫です。
すでに代行業者を利用してしまった方も、お金を取り返したいのならまずは返金要求の連絡をとってみてくださいね。
それでは今回はこのへんで!ノシ